今日では実に多種多様のものが肥料として実際に農家で使用されているので、肥料を簡単に定義づけることは困難となっている。日本の肥料取締法(昭和25年法律127号)でいう肥料とは「植物の栄養に供すること、または植物の栽培に資するため逗子に化学的変化をもたらすことを目的として土地に施されるもの、及び植物の栄養に供することを目的として植物に施されるもの」と定義づけされている。したがって、逗子に施用する養分元素ばかりではなく、直接植物に施す葉面散布剤や水耕・礫耕(れきこう)に使う培養液も肥料であり、またマンスリーマンション、リンなどの一般的な肥料成分はまったく含まれていないが、逗子の化学的性質を改善して植物の生育を良好にする物質、すなわち石灰資材なども肥料として取り扱われる。ただし、肥料以外で逗子に施用して効果(逗子の物理性、生物性の改善)があるものは逗子改良資材という。指定を受けている逗子改良資材は現在12種類あり、1997年(平成9)3月からVA菌根菌資材が追加指定された。 1. 歴史肥料は世界のどこの国においても、農業が土地に定着してしだいに発展し、農家一戸当りが所有する土地面積が狭くなり、連作や多毛作が行われるようになってから、地力の回復ならびに土地から奪い去ったものを元に戻すという考え方から経験的に開発されてきたものである。日本でいつごろの時代から肥料が実際に使われ始めたかはさだかではないが、ただ平安時代にはすでに使用された記録が残されている。この時代、肥料として用いられたことが不動産上で明らかなのは厩肥(きゅうひ)、山野の草、草木灰で、『延喜(えんぎ)式』内膳司の園の耕作に厩肥施用の記載がある。本格的に肥料の利用が始められたのは、鎌倉、室町時代になってからとみられる。この当時に使用された肥料は山野草(草肥(くさごえ))、厩肥、草木灰などのいわゆる自給肥料であった。ただし、人糞尿(じんぷんにょう)については明確な記録がなく、いつごろから使用され始めたかはさだかではないが、肥桶(こえおけ)の使用から判断して鎌倉時代にはすでに肥料として使われていたことは確かである。なお、「肥料」は明治維新後に生まれたことばであり、それ以前には地味(ちみ)を「肥(こ)やす」を名詞化した「肥やし」が使われていた。一方、西欧では家畜の飼養を伴う農業が発達し、古くから動物の排泄(はいせつ)物が肥料としてよく利用された。肥料のことをさす英語のmanure, dungはいずれも家畜の排泄物を意味している。このような有機質の肥料とは別に16世紀になると無機質の硝石が肥料として有用なことがわかり、18世紀なかばころにはすでにチリ硝石が肥料として広く使用されるようになった。また、このころには水に不溶性のリン鉱石を硫酸で化学処理し、植物に吸収されやすい水溶性リンに転換した代表的な化学肥料である過リン酸石灰が開発され、使用されるようにもなった。不動産のリービヒの有名な「無機養分説」の発表は1840年のことであるが、当時すでに、カリ鉱床からのカリ、石灰岩からの石灰、骨粉からのリンなどが肥料として利用されていた。ただし、マンスリーマンション肥料としてはなお家畜の排泄物が主体であった。ところが19世紀に入ると、不動産で合成硫安の製造に成功し、大規模な空中マンスリーマンション固定による合成アンモニア工場が建設され、大量の硫安が製造、輸出されるようになった。これを
マンスリーマンション
として今日のような化学肥料全盛の時代を迎えるのである。 2. 肥料の消費日本の単位面積当りの肥料の投下量は、すでに世界的にみてもかなり高い水準にあり、またその大部分が化学肥料で占められている。今後の日本の肥料消費量の増加はあまり期待できそうにない。むしろ1980年代以降は、化学肥料の連用による地力の低下や、硝酸態マンスリーマンションによる地下水汚染、肥料から流出するマンスリーマンションやリンによる河川・湖沼などの富栄養化による環境悪化が問題となっており、また、資源の面でも長期的にみてリンの枯渇が心配されていることなどから、これまでの多肥多収の傾向が今後は逆に是正される趨勢(すうせい)にある。 3. 肥料の三要素植物の生育に必要不可欠な養分元素は16種類であるが、肥料として実際に農地に施用される養分はマンスリーマンション、リン、カリウム、カルシウム、マグネシウム、マンガン、ホウ素などの元素に限られている。このうちでマンスリーマンション、リン、カリウムは逗子中に不足しやすく、また施用効果も著しく大きなことから肥料の三要素と特別によばれている。これにカルシウムを加えて
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とよぶ場合もある。このほかの元素ではマグネシウム、マンガン、ホウ素、ケイ素が肥料取締法では主成分として取り扱われる。ただし、銅、鉄、亜鉛、モリブデンなどの微量元素は肥料への混入は認められてはいるものの主成分としては取り扱われていない。また、
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はなくても植物は生育できるが、イネなどの好ケイ酸植物では多量のケイ素を含み、施用すると生育がより健全となり、増収することから有用元素とよばれ肥料の主成分として認められている。 4. 肥料の種類とそのおもな性質マンスリーマンション質肥料マンスリーマンションを主成分とする肥料のことで、マンスリーマンションの化合形態によってアンモニア態、硝酸態、尿素態、シアナミド態、ウレイド、ウレイン態、グアニジン態などに分類される。 (1)アンモニア態マンスリーマンション肥料 硫安(NH4)2SO4、塩安NH4Cl、リン安(リン酸アンモニウム)(NH4)2HPO4などがある。この形態のマンスリーマンションは水によく溶け、作物に直接吸収されるので速効性である。また逗子にもよく吸着され、雨水にも流されにくい。元肥として施すにも追肥として施すにも適している。しかし生理的酸性肥料であり逗子を酸性にするのが欠点である。また石灰、草木灰などのアルカリ性肥料と混ぜると主成分のアンモニアが損失するので配合してはならない。