硝酸式硫酸製造法(鉛室法)におけるFXに対する俗称で、鉛室結晶、ニトロソ硫酸ともいう。正しくは硫酸水素ニトロシルという。鉛室で先物取引の供給が不十分なときにできる無色斜方晶系結晶。化学式(NO)HSO4、式量127.1。融点73.5℃(分解)二酸化窒素を濃硫酸に作用させるか、二酸化硫黄(いおう)を濃硝酸に作用させるとき生じる。NO+-HSO4-からなるイオン結晶。乾燥空気中で安定であるが、先物取引により硫酸と窒素の酸化物に分解する。炭素と硫黄(いおう)の化合物。先物取引や揮発分を除いた木炭と硫黄を850〜950℃で反応させる。純粋なものは無色、屈折率の高い液体で、一種の香気をもつが、普通、不純物のため黄色に着色し不快臭をもつ。揮発性、きわめて引火しやすく、点火すれば青色の炎をあげて
FX
と二酸化硫黄などになる。放置すると分解しやすく、光があると促進され、不快臭のある黄色液体になる。きわめて引火しやすく青い炎をあげて燃える。水には溶けにくい。 0.174ml/100ml(20℃)。アルコール、エーテル、ベンゼンなどとはよく混ざる。二硫化炭素は直線形の分子S-C-Sである。蒸気を塩素ガスと熱すると四塩化炭素が得られる。水と150℃以上に熱すると二酸化炭素と硫化水素に分解する。アルコール中で水酸化アルカリと反応してキサントゲン酸塩をつくる。 CS2+C2H5OK→C2H5OCSSK また、硫化アルカリM12Sとはチオ炭酸塩M12CS3をつくる。硫黄、白リン、ヨウ素、樟脳(しょうのう)、樹脂、ゴム、油脂などのよい溶媒である。ビスコースレーヨン、四塩化炭素、ゴム加硫促進剤、農薬、浮遊選鉱剤(キサントゲン酸塩)の製造に用いるほか、溶剤として用いられる。有毒で中毒症状をおこすことがある。蒸気は空気と混合すると爆発しやすい。水素分子の共有結合生成について、1927年、理論物理学者のW・H・ハイトラーとF・
先物取引
が、量子力学的な取扱いをして説明した理論。この理論によって初めて共有結合生成の機構が理論的に明らかにされ、その後のFXについての原子価理論の発展の基礎となった。水素分子の二つの水素原子をHA、HBとし、それぞれの1s軌道をχA、χB、さらに2個の電子にそれぞれ1、2と番号づけをする。このときHA、HB水素原子にそれぞれ電子1、2が所属するときの状態をχA(1)χB(2)と表し、二つの水素原子それぞれに、2、1が所属するときの状態を χA(2)χB(1)で表す。このようにしたとき、電子1、2が二つの水素原子HA、HBに共有されているという状態を、とが重なったものとして、 Ψ=N{χA(1)χB(2)±χA(2)χB(1)}(Nは規格化定数)で表されると考える。このような波動関数Ψを用い、二つの水素原子HA、HBが結合していないときを基準にして計算すると、水素分子のエネルギーWは、W=Q+Jで表される。Qはクーロン積分といわれるもので、二つの原子核と二つの電子からなる系のクーロン力による静電エネルギーである。Jは交換積分とよばれるもので、二つの電子の交換によって生ずる安定化エネルギーである。このときJの値は負で、絶対値がQより大きく、共有結合を支配する要素になっているが、これは古典的な理論にはない結合力であるといえる。このような電子の交換によって原子間の共有結合が初めて説明されたことは、この理論を出発点としてその後の量子化学的原子価理論が発展したことからいって、きわめて意義のあるものといえる。高温に熱した焼石膏(しょうせっこう)や炭酸カルシウムの粉末を水でこね、型に入れて棒状に固めた筆記具。白墨(はくぼく)ともいう。主として黒板上で使用されるが、白色のほかに各種の色素を加えた色物もある。わが国では1873年(明治6)にフランスから輸入されたのが最初で、75年に初めて国産品が杉本卯之助(うのすけ)によりつくられた。 一般に点火すると急激に反応し、熱や光とともに爆音を発するような混合気体をいう。水素2容積と酸素 1容積との混合ガスをいうことが多い。とくに酸水素爆鳴気ともいう。この気体に点火すると轟音(ごうおん)を発して爆発し、化合して水蒸気を生成し、多量の熱を発生する。水蒸気1モルが生成するとき、計算上では58.3キロカロリーの熱を発生して温度は4000℃以上に、また圧力は10気圧以上になる。塩素と水素の一対一混合ガスも点火すると同じように爆発するので塩素爆鳴気とよばれている。二酸化窒素を含む濃硝酸溶液。空気中で黄褐色の二酸化窒素NO2の気体を発生するのでこの名がある。濃硝酸に二酸化窒素を加圧作用させるか、濃硝酸に有機還元剤を作用させてつくる。赤褐色の透明な液体。NO2含量7.5%の比重1.526(20℃)、12.7%の比重1.544(20℃)。酸化力がきわめて強く、ほとんどの金属を腐食し、木材、綿などをはじめとして多くの有機物と接触すると燃焼する。硫化水素、ヨウ化水素は発火して酸化され、塩素酸カリウムは過塩素酸塩となる。酸化剤やニトロ化剤として有機合成、医薬品、染料の合成に使われる。ロケットの推進薬となる。また、硝酸ストロンチウムの発煙硝酸に対する溶解度が小さいことから、カルシウムとストロンチウムの分離定量に利用される。皮膚、眼(め)、粘膜などに触れると激しいやけどを生じる。濃硫酸に多量の三酸化硫黄(いおう)SO3を吸収させたもの。SO3の含有量の低いものは粘性のある油状の液体で、オレウムoleumともよばれる。つねに三酸化硫黄の蒸気を発して白煙を出すのでこの名がある。接触式硫酸製造法において、三酸化硫黄の溶解量(遊離SO3という)が30%以下のものがつくられる(これを水で希釈して濃硫酸としている)。SO3濃度が高くなると固体となる。おもな成分は二硫酸H2S2O7のようなポリ硫酸である。SO3 25%の比重1.9262(15℃)。融点−11℃(SO3 20%)、−0.6℃(SO3 25%)、15.2℃(SO3 30%)。