■外為

外為にも保護剤として使われ、紫外線防止の効がある。溶融して塊状に仕上げたものはチタニアの名で人工宝石として利用される。マンガンと酸素の化合物。酸化マンガン()ともいう。化学式MnO2、式量86.9。天然に軟マンガン鉱(β(ベータ)型、パイロリュース鉱ともいう)および硬マンガン鉱(α(アルファ)型)として産出。正方晶系のルチル型構造(β型)のほかに多くの変態が知られているが、β型およびγ(ガンマ)型が普通。過マンガン酸カリウムを過酸化水素で還元してα型が得られる。硝酸マンガン()を酸素気流中で約150℃に加熱するとβ型が得られ、硫酸マンガン() の硫酸酸性水溶液を電解するか、マンガン()塩水溶液の低温酸化によってγ型が得られる。いずれも灰色から灰黒色の粉末。MnO1.93のようなベルトライド化合物が知られる。両性酸化物であるが希酸やアルカリに作用しにくく、水にも溶けない。β型の比重5.03。かなりの導電性がある。アルカリ性でマンガン()化合物の酸化またはマンガン()化合物の還元により、水和物MnO22H2Oが沈殿する。酸化剤となる。γ型が乾電池の減極剤に用いられる。マッチ、花火の材料となり、ガラスの青色を消すのに、また乾性油の製造などに用いる。実験室で酸素発生の触媒、有機化学の分野でアルコールの酸化などに用いる。ニッケルのFX 。テトラカルボニルニッケル(O)が知られている。最初の金属カルボニルとして1890年、ドイツ生まれのイギリスのモンドLuding Mond(1839―1909)によって発見された。酸化ニッケルを新しく還元してつくった日経225に60℃で一酸化炭素を作用させると得られる。揮発性、可燃性の無色の液体で、固体状態では針状結晶。水にはほとんど溶けないが、ベンゼン、外為、クロロホルムなどには溶ける。60℃以下では安定であるが、約200℃で黒色粉末状の日経225と一酸化炭素とに分解する。     200℃  2Ni(CO)4―→Ni+2C+CO2 この反応は純粋なニッケルの工業的製造に利用される。急に熱すると分解して爆発する。きわめて毒性が強いので吸入しないようにするなど十分に注意を要する。 1. 無機化学無機化学では、ニトリルnitrylは1価陽FX性の原子団NO2+を意味する。ハロゲン化ニトリルNO2X(XはF、Cl、Br)は共有結合性の無色の気体で、フッ化ニトリルは沸点零下72.4℃、塩化ニトリルは沸点零下15℃であり、100℃では二酸化窒素と塩素とに分解する。そのほか (NO2)ClO4、(NO2)BF4、(NO2)PF6などが知られており、これらはFX性の結晶である。また、五酸化二窒素N2O5も同様に (NO2)+(NO3)-であることが知られている。一般に加水分解によって硝酸を生ずる。 (NO2)ClO4+H2O   ―→HNO3+HClO4 2. 有機化学有機化学では、NO2+はニトロニウムといい、通常はニトリルとはいわない。炭素骨核にシアノ基-CNがついたR-CNをニトリルnitrileとよぶ。日経225 ともいう。芳香族ニトリル(表1)と脂肪族ニトリル(表2-1、-2)に大別される。命名法おもな命名法に次のようなものがある。 (1)ニトリルR-CNを加水分解するとカルボン酸R-COOHを生ずるので、ニトリルはカルボン酸の誘導体とみなして、炭素数が等しいカルボン酸の慣用名の語尾-ic acidのかわりにオニトリル-onitrileをつけて命名する。オは前の子音字と続けて読む。たとえば、酢酸acetic acid(CH3COOH)のニトリルはアセトニトリルacetonitrile(CH3CN)であり、アクリル酸acrylic acidのニトリルはアクリロニトリルacrylonitrileとよばれる。ニトリルのIUPAC(国際純正および応用化学連合)外為 は、同数炭素をもつ炭化水素名の語尾-eをとって、オニトリル-onitrileをつけるとできる。たとえば、CH3CH2CH2CNの名前は、同数の炭素をもつ炭化水素CH3CH2CH2CH3、すなわちブタンbutaneの語尾の-eをとって、オニトリル-onitrileをつけて、ブタノニトリルbutanonitrileとなる。 (2)環状カルボン酸などで‐カルボン酸-carboxylic acidとよばれるときには、‐カルボニトリル-carbonitrileと命名する。たとえば、シクロヘキサンカルボン酸に対応するニトリルはシクロヘキサンカルボニトリルである。 (3)ニトリルは炭化水素残基のシアン化物ともみなせるので、炭化水素基名の前にシアン化をつける。たとえば、アセトニトリルはシアン化メチル、アクリロニトリルはシアン化ビニルともよばれる。 (4)ケトンやアルデヒドにシアン化水素を付加させると得られるα(アルファ)-ヒドロキシニトリルおよび、アルケンオキシドとシアン化水素の付加物であるβ(ベータ)-ヒドロキシニトリルはシアノヒドリン(シアンヒドリン)とよばれる。アセトンのそれはアセトンシアノヒドリン、エチレンオキシドのそれはエチレンシアノヒドリンとよばれる。性質ニトリルはイソニトリルR-NCと異性関係にある。ニトリルは弱い臭気をもつ安定な化合物で、シアン化水素のような強い毒性はない。ただし、アクリロニトリルのような共役不飽和ニトリルは呼吸酵素との反応性が高く有毒である。一方、イソニトリルは有毒な悪臭の化合物で、塩酸と混合すれば容易に分解するので両者は区別しやすい。芳香族ニトリルは、第一アミンをジアゾ化した後、シアン化銅()を作用させると得られる。脂肪族ニトリル(シアン化アルキル)は、ヨウ化アルキルとシアン化カリウムをエタノール(エチルアルコール)水溶液またはジメチルホルムアミド中で加熱すると得られる。また、一般に有機酸アミドと五酸化二リンとを加熱すると得られる。工業的にはアルケンとアンモニアと酸素を高温で反応させてつくる。ニトリルをエタノール中でナトリウムと反応させるとアミンが得られる。また、乾燥塩化水素を反応させると塩化イミドが得られ、これは有機合成の有用な中間体である。