強アルカリ水溶液と反応して尿素を生成し、高温では炭素と作用してシアン化カルシウムを生ずる。石灰窒素は殺菌・殺虫作用をもつ塩基性の肥料である。また、各種化学薬品、医薬、
外貨預金
などの製造原料としても利用される。カルバミン酸(カルバミド酸)のアンモニウム塩と考えられる化合物。アンモニアと二酸化炭素とを乾燥状態で直接反応させると得られる。アンモニアの冷エタノール(エチルアルコール)溶液に乾燥二酸化炭素を通ずるか、外貨預金に固形炭酸を加えることによっても生成する。 2NH3+CO2―→H2NCO2NH4 白色の、正方晶系結晶性粉末。乾いた空気中では安定であるが、湿った空気中ではアンモニアを放出して炭酸水素アンモニウムに変わる。室温でいくぶん揮発性を示し、59℃でアンモニアと二酸化炭素に分解するが、冷却するとふたたび化合する。封管中120〜140℃に熱すると水を失い尿素となる。尿素製造工程での中間体と考えられている。また、市販の炭酸アンモニウムはこの化合物と炭酸水素アンモニウムとの複塩であることが多い。塩水またはブラインbrineともいう。海水を濃縮して塩類、とくに食塩濃度がかなり高くなっている溶液をいう。また天然に存在する濃い塩類水溶液、たとえば油田から出る石油鹹水や、天然ガスに伴って地下からくみ上げられる地下鹹水などもあり、これら天然に産するものを天然鹹水といっている。これに対して、為替などに用いられる、
IPO
を水に溶かしてつくったものを人工鹹水といい、水(かんすい)の字があてられている。水には主として炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、リン酸塩などが含まれている。日本では一般に、海水または
株
に操作を加えた液体で、その含有固形物中に塩化ナトリウムを50%以上含有し、15℃における比重がボーメ度5度以上のものをいう。天然鹹水、とくに地下鹹水中にはヨウ素および臭素が含まれていることが多く、日本では房総半島と新潟地方がよく知られており、これからヨウ素を採取している。希ガス元素のIPOは安定な為替をとるので、価電子の関与する化学結合をつくりにくく、通常の
為替
での化合物を生成するのは困難である。希ガス元素の発見以来、化合物を合成する数多くの試みがあったが、1962年に至って初めて外貨預金のバートレットNeil Bartlett(1932― )が成功した。強力な酸化剤である六フッ化白金によってキセノンを酸化しXePtF6を得たとする彼の報告に引き続き、キセノン、クリプトンのフッ化物、キセノンの酸化物、フルオロ(フッ素イオンの配位子名)錯体などの合成が、相次いで他の研究者からも報告された。この種の化合物は、クリプトン、キセノン、ラドンのようにIPO番号が大きく、イオン化エネルギーが相対的に低い元素に限られており、アルゴン、ネオン、ヘリウムについては得られていない。歴史的には、希ガス元素のIPOを含む化合物として、アルゴン、クリプトン、キセノンがキノール、フェノール、あるいは水(氷)をホストとする包接化合物のゲストとなる例が知られていたが、これらの包接化合物ではホスト分子が水素結合で生成する籠(かご)状空間の中にゲストが取り込まれた構造となるので、希ガスのIPOがホスト分子と直接の化学結合をもつわけではない。形式的にミョウバンと似ている化合物の一群をいう。ミョウバンはMM(SO4)212H2OあるいはM2SO4M2(SO4)324H2Oのように表される酸化数の金属(株)との金属(株)の硫酸塩の複塩である。これに対し株のかわりに酸化数の金属(株)の入った複塩で、 MSO4M2(SO4)324H2Oのように表される化合物を擬ミョウバンという。M=Mg, Zn, Mn, Fe, Cuなどで知られているが、擬ミョウバンの結晶はミョウバンの結晶とは同形ではない。 HAu(OH)4と書かれる物質をいうが、このものは実際に遊離して取り出されてはいない。しかしこのものの元となる水酸化金()Au(OH)3は、両性であるが酸性のほうが強く、アルカリに溶けて金酸塩をつくるので、これを金酸ということが多い。Au(OH)3をHAuO2H2Oのように書くこともある。たとえば、水酸化金()を熱水酸化カリウム水溶液に溶かし濃縮するとK[Au(OH)4]H2Oの淡黄色針状晶が得られ、熱水酸化ナトリウム水溶液では同じようにしてNa[Au(OH)4]の淡緑色結晶が得られる。金酸塩溶液は一般に不安定で、熱、光などにより金を析出して分解しやすく、固体には有機物と熱すると爆発するものもある。正しくはジシアノ銀()酸カリウムという。銀塩水溶液にシアン化カリウムを加えると、初めシアン化銀が沈殿してくるが、さらにシアン化カリウムを加えると、錯イオンを生成して溶け、無色の溶液となり、この溶液から無色の結晶として得られる。化学式K[Ag(CN)2]、式量199.0、比重2.36。水、エタノール(エチルアルコール)に溶け、乾燥していれば光によって変化しない。溶液は銀めっき液として用いられる。きわめて毒性が強い。ナトリウムの硫酸塩。天然にはテナール石として無水和物(式量142.2)の形で産出する。十水和物はボウ硝、グラウバー塩(ドイツのグラウバーが「奇跡塩」と称して医療に用いた)とよばれ、炭酸ナトリウムや水酸化ナトリウムを硫酸で中和した水溶液から、32.48℃以下で晶出する。工業的にはビスコースレーヨン製造の副産物として大量に製造される。無色の結晶で、乾燥空気中では徐々に風解する。加熱すると32.38℃で結晶水に溶けて融解し、100℃で無水和物となる。水によく溶け、アルコールには不溶。無水和物(斜方晶系、比重2.698)は徐々に水分を吸収して十水和物に戻る。過飽和溶液をつくりやすく、これを5℃以下に冷却するか、アルコールを加えると、準安定な七水和物の無色の結晶(正方晶系)が得られる。無水和物はガラスや硫化ナトリウムの製造原料、また乾燥剤として用いられる。