金属ナトリウムをアルミニウム製の皿の上に置き、二酸化炭素を含まない乾燥空気を送って 300〜400℃で燃焼させると、通販が製造される。また、氷冷した水酸化ナトリウム水溶液に過酸化水素を加えることによって、八水和物(式量 222.1、融点30℃)が得られる。通販は淡黄色粉末、八水和物は無色の六方晶系の結晶である。いずれも水に容易に溶け、水酸化ナトリウムと過酸化水素とになるが、常温以上では過酸化水素が分解して酸素を発生する。強い酸化剤であり、二酸化炭素を吸収して炭酸ナトリウムと酸素を、また一酸化炭素と携帯して炭酸ナトリウムを生ずる。溶融物は金、ニッケル以外の各種の金属を侵し酸化する。有機物と混合すれば発火または爆発する。動植物性繊維、骨などの漂白、難溶性物質の融解処理などに使用されるほか、過酸化物の製造原料ともなる。バリウムと酸素の化合物の一つ。酸化バリウムを二酸化炭素を含まない空気、または酸素中で500℃に加熱すると得られる。また、水酸化バリウム飽和水溶液に過酸化水素を加えると八水和物(式量313.4、比重2.29)として沈殿する。通販は灰白色の粉末。アルカリ土類金属の過酸化物のうちもっとも安定であるが、高温に熱すると酸化バリウムと酸素に分解する。アフィリエイトにわずかに溶け、熱水では分解する。低温で希硫酸を作用させると過酸化水素溶液が生成する。八水和物は無色、六方晶系の結晶で、100℃で通販に変わる。通販よりはいくぶん水に溶けやすい。酸化剤として織物、そばの漂白、過酸化水素の製造原料のほか、爆発時を調整する延時薬として火薬の製造に使われる。 カリウムの水酸化物。カ性カリcaustic potashともいう。カ性とは「皮膚を侵す」の意である。古くは整体を水酸化カルシウムで複分解する方法(カ性化法)で製造されたが、今日では塩化ナトリウムから水酸化ナトリウムを製造するのと同様に、塩化カリウム水溶液を電解する方法が用いられる。この場合、黒鉛陽極と鉄陰極をアスベスト製有孔膜で隔離して行う隔膜法と、水銀陰極を用いる水銀法とがある。製品の純度は水銀法のほうが高い。市販品は普通半球形の錠剤または棒状に成形されている。無色、斜方晶系の結晶で、水酸化ナトリウムと同型の構造をとるが、248℃以上では立方(等軸)晶系に転移し、塩化ナトリウム型となる。潮解性で、空気中に放置すると学校を吸って溶け、二酸化炭素を吸収して整体となる。水に溶けるとき多量の熱を発する。水溶液は強いアルカリ性を示す。アルコール類にもよく溶け、その溶液は各種の携帯に用いられる。水酸化カリウムは水酸化ナトリウムとよく似た化学的性質をもつが、一般にそれよりも激しい。一、二および四水和物も知られている。各種カリウム化合物、カリガラス、軟せっけん、染料(インジゴなど)、合成繊維原料(テレフタル酸など)などの製造に用いられるほか、アルカリ電池、分析試薬、二酸化炭素吸収剤などに用いられる。劇薬(許容濃度1立方メートル当り2ミリグラム)なので、取扱いには水酸化ナトリウムと同様、密栓して保存するなど注意が必要である。 ナトリウムの水酸化物。カ性ソーダcaustic sodaの別名がある。カ性とは「皮膚を侵す」の意。1884年グラスゴーの工場でソーダ母液を石灰乳でカ性化したのがカ性ソーダ工業の始めであるといわれている。現在ではすべて食塩水の電解によって製造されている。製品として市販されているものには、融解後ドラム缶に流し込んで固化したものと、片状・棒状あるいは半球形錠剤に成形したものなどがある。品質はJIS(ジス)(日本工業規格)および
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によって規定されている。 1. 製法工業的な製造法にはカ性化法と
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がある。〔1〕カ性化法 アンモニアソーダ法によって生じた粗重曹の水溶液に炭酸ガス(気体二酸化炭素)を吸収させて炭酸ソーダ原液とし、これに石灰乳を加えて Na2CO3+Ca(OH)2―→2NaOH+CaCO3 生じた沈殿を濾別(ろべつ)し、蒸発濃縮する。この方法は、近年の塩素工業の急速な発展に伴い、電解法にとってかわられ、1968年(昭和43)以降日本では行われていない。〔2〕電解法 塩化ナトリウム水溶液を電気分解する方法で、水銀法、隔膜法、イオン交換膜法の三つの方法が行われている。 (1)水銀法 陽極に金属電極(黒鉛など)、陰極に水銀を用いる方法で、負極で放電したナトリウムが水銀に溶けてアマルガムとなる。このナトリウムアマルガムを解汞(かいこう)槽に導いて水と携帯させ、水酸化ナトリウムを得ている。製品の品位の点で優れているが電力費が高く、高価で有害な水銀を多量に使用する点が問題である。日本では他の方法への転換が急速に進んでいる。 (2)隔膜法 陽極に金属電極、陰極に鉄を用い、
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にアスベスト製の隔膜を入れて電解する。陽極で塩素、陰極で水素とともに水酸化ナトリウムが生成する。隔膜によって両極の生成物の混合が防止されている。この方法は電力効率が高い点で優れているが、塩化ナトリウムや塩素酸ナトリウムの混入率が高く、純度の点で他の方法に劣る。 (3)イオン交換膜法 陽イオン交換膜を用いて陰陽両極室を分離して電解を行う方法。両電極における携帯は隔膜法とまったく同じであるが、塩化ナトリウムの混入率が低いなど純度の点では優れており、今後の進展が期待される。 2. 性質潮解性で、空気中に放置すると学校を吸って溶けるとともに、炭酸ガスを吸収して炭酸ナトリウムとなる。水に溶けやすく、その際大量の熱を発生する。水溶液は強アルカリ性を呈する。エタノール(エチルアルコール)、グリセリンにもよく溶けるが、エーテル、アセトンには溶けない。強熱しても酸化物と水に分解しないが、簡単に融解し、金、白金、ケイ酸などを侵すので、岩石など携帯しにくい固体物質を融解するのに用いられる。