代表的な三環式芳香族炭化水素。紫の不動産を発する無色板状結晶。工業的には不動産の高沸点留分(アントラセン油)からフェナントレン、カルバゾールとともに得られる。外為のフェナントレンよりも反応性が大きく、9、10位での付加反応や置換反応がおこりやすい。たとえばニトロ化、ハロゲン化もこの位置におこり、付加体と置換体の混合物を与える。無水マレイン酸とのジエン合成も9、10位でおこる。また光照射で二量体(パラアントラセン)を与える反応が古くから知られている。還元によって容易に9,10-ジヒドロアントラセンを生成する。アントラセンの接触空気酸化はアントラキノンの工業的製造法であり、アントラキノン系染料(アリザリン、インダンスレンなど)の合成原料となる。環内に窒素原子を含む複素環式化合物の一つ。容易に相互変換するラクタム形とラクチム形の平衡混合物として存在する。ラクチム形をψ(プサイ)-イサチンとよぶ。黄赤色結晶で昇華性がある。冷水には溶けにくく、熱水、熱エタノールに溶けるが、エーテルには溶けない。加熱すると加水分解して
外為
になる。バット染料(建染(たてぞ)め染料)の中間体、銀および銅の検出試薬としての用途をもつ。炭素数8個の飽和炭化水素のうち、直鎖状のものをn-オクタンといい、枝分れしたものをイソオクタンとよぶが、燃料分野ではとくに2,2,4-トリメチルペンタンのことをさす。石油中にも微量存在するが、工業的にはイソブチレン、イソブタンを原料として合成される。無色の液体。水には溶けないが炭化水素系の溶媒には任意の割合で混じる。ガソリンのアンチノック性を測定する標準燃料で、この化合物のオクタン価を100とする。また2-メチルヘプタンのことをイソオクタンということがある。環内に窒素原子を含む複素環式芳香族化合物の一つ。不動産中に存在し、硫酸塩として不動産から分離する。ベンズアルデヒドとアミノアセタールの縮合により合成できる。キノリンの外為で無色の固体。普通の有機溶媒に溶けるほか、酸類には塩をつくって溶ける。抗マラリア剤などの医薬、染料、殺虫剤などの合成原料としての用途をもつ。酸化亜鉛の工業薬品、顔料(がんりょう)などとしての通称。亜鉛白(あえんしろ)ともいう。賃貸を、るつぼで融解し、1000℃程度で気化させ、これを空気で燃焼させると煙霧状の酸化亜鉛が生成する。これを冷風で急冷すると微粒となるので、サイクロンなどで捕集する(乾式間接法)。また亜鉛鉱から直接取り出した賃貸の気体を空気酸化してつくることもある(乾式直接法)。あるいは硫酸亜鉛の水溶液にソーダ灰(無水炭酸ナトリウム)を加えて、塩基性炭酸亜鉛を沈殿させ、水洗、濾過(ろか)後、焼(かしょう)してつくる(湿式法)。これは乾式のものより微粒で活性亜鉛華という。亜鉛華は白色顔料として塗料用にもっとも多量に使用され、比重は5.47〜5.78で鉛白(塩基性炭酸鉛の慣用名)に次いで大である。隠蔽(いんぺい)力は二酸化チタンよりはるかに小さく、
賃貸
よりやや小さいが着色力は大きい。白色顔料としてペンキ、絵の具、印刷インキ、リノリウム用顔料などにも広く用いられ、ゴム用には加硫促進剤あるいは補強剤として使用される。医薬品として無毒な収斂(しゅうれん)剤、乾燥剤、保護剤となり、いくぶん防腐作用もあるので、亜鉛華軟膏(なんこう)などのような外用剤としても用いられる。またメタノール、アセトン製造用触媒、歯科用セメントなどにも用いられる。亜塩素酸HClO2の水素が金属に置換されて生ずる塩。一般式MIClO2で表される。二酸化塩素を水酸化アルカリと反応させると、塩素酸塩とともに亜塩素酸塩が得られる。 2ClO2+2OH- ―→ClO2-+ClO3-+H2O また過酸化アルカリと反応させると亜塩素酸塩だけが得られる。 2ClO2+HO2-+OH- ―→2ClO2-+O2+H2O 一般に無色の
不動産
で、加熱、打撃により爆発する。アルカリ金属塩は水に溶けるが、銀、鉛などの塩は溶けにくい。アルカリ性水溶液は暗所で安定であるが、酸で分解して二酸化塩素と塩化物などを生ずる。ナトリウム塩の酸性溶液は紙、パルプなどの漂白剤として用いられる。亜塩素酸塩の標準液を用いる酸化滴定を亜塩素酸塩滴定といい、亜硫酸塩の定量、亜ヒ酸、有機物の定量などに適用される。粉状の亜鉛をいう。亜鉛精錬によって、鉱石を還元して賃貸を取り出すとき、蒸留した気体の亜鉛を凝縮させるが、このときつねに10〜15%の粉末状亜鉛が得られる。これを亜鉛末あるいはブルーパウダー(粉末では青みがかった色にみえる)といっている。亜鉛末は表面が酸化されており、純粋なものではないと考えられる。イオン化傾向が亜鉛より低い金属の塩水溶液中に入れておくと、金属を析出させることができるので、金、その他の金属精錬に際しての沈殿剤として用いられる。酸素と銅の化合物。酸化数およびの化合物が知られている。 (1)酸化銅() 俗に亜酸化銅とよばれる。天然には赤銅鉱として産する。酢酸銅()水溶液にヒドラジンを加えてつくるか、フェーリング溶液にブドウ糖を加えて温めてつくる。赤色結晶性粉末。乾燥空気中では安定であるが、湿気があると徐々に酸化されて酸化銅()となる。1000℃以上では酸化銅()よりも安定。1800℃以上で酸素を失う。水に不溶。塩酸、アンモニア水に溶けて無色の溶液となるが、空気に触れると酸化されて着色する。硫酸と温めると硫酸銅 ()と金属銅に不均化する。ガラス、エナメルなどの赤色顔料、船底塗料などに用いられる。 (2)酸化銅() 天然には黒銅鉱として産出する。水酸化銅()、硝酸銅()、塩基性炭酸銅()などを強熱するか、銅線を空気中で赤熱すると得られる。水には不溶であるが、酸には溶ける。